大安、仏滅って何だっけ?知っているようで知らない六曜の意味に迫る

みなさんは「六曜」って聞いたことありますか?
他に「六輝」などとも呼ばれますが、「大安」「仏滅」など、カレンダーに書いてあったりして、比較的身近にあるものです。
では、その由来や本当の意味を知っていますか?

六曜のルーツ

六曜のルーツ
六曜は古代中国で生まれ、鎌倉~室町時代頃に日本に伝わったとされ、江戸時代末期ごろになると民間の暦に好んで書かれるようになりました。
しかし、明治時代にこのような占いごとの類が政府によって規制され、一度は暦から姿を消しましたが、第二次世界大戦後にその規制がなくなると、また人気を博すようになりました。

では、具体的に六曜にはどんな意味があるのでしょうか。また、特定の日にしたほうがいいこと・避けたほうがいいことには何があるのでしょうか。

六曜の意味

①先勝(せんしょう・せんかち)

先勝
「先んずれば即ち勝つ」という意味で、午前中は吉、午後は凶と言われています。
何事も急ぐが吉な日です。

したがって先勝の日に何かをするなら午前中がよいでしょう。
午前中に始めさえすれば、終わるのが午後になっても問題ないそうです。
早起きして午前中からドライブに出かけるなんていかがでしょうか。

②友引(ともびき)

友引
「凶事に友を引く」という意味ですが、かつては何をしても勝負がつかない日、つまり「共引」とされていたものが転じて今の意味になったようです。

友引の日は夕方が大吉です。
しかし、「凶事に友を引く」の意味なので、一般的に葬式の日取りは友引を避けます。
これが理由で共引を休業日としている火葬場や斎場も多いです。

③先負(せんぶ・せんまけ)

先負
「先んずれば即ち負ける」という意味で、先勝とは逆に午前中は凶、午後は吉と言われています。
勝負事は避けるべき日です。

先勝とは真逆に、万事に平静であるべき日とされているので、この日に新しく何かを始めるのは避けた方が無難かもしれません。
新車を見に行くには向かない日といえるでしょう。

④仏滅(ぶつめつ)

仏滅
「仏も滅するような悪い日」という意味で、六曜の中で最も凶な日とされています。
「仏」という字が入っていますが、六曜自体は仏教とは全くの無関係です。

仏滅の日は最も凶です。
したがって、敢えてこの日に結婚式を挙げる人は少ないです。
しかし、そのために仏滅の日は割安で式を挙げることができる式場もあります。
この日は車で外出してもろくなことにならないでしょう。来る大安吉日に向けて家でおとなしく洗車でもしておくべきです。

⑤大安(たいあん)

大安
「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も吉な日とされています。
何をしても上手くいく日です。

大安の日は終日最も吉です。
したがって、この日に結婚式や結納をする人はとても多いです。
特に事情がなければ結婚式の日取りは大安にしておくのがよいでしょう。
大安吉日は新車の納車日にもぴったりです!

⑥赤口(しゃっこう・しゃっく)

赤口
六曜の中で唯一昔から名称が変わっていないのがこの赤口です。
午の刻(午前11時~午後1時頃まで)のみ吉で、他は凶とされています。

「赤」という字が入っている赤口の日は、火の元・刃物などの「死を連想させるもの」に注意を払うべき日とされています。
何事にも注意深く暮らすべき日です。
車の運転には、いつも以上に用心しましょう。

まとめ

みなさんはどれくらい六曜について知っていたでしょうか。
名前は聞いたことがあっても、その内容までは知らなかった人も多いのではないかと思います。

「こんなものは根拠のない占いだ」と言ってしまえばそれまでですが、昔からの慣わしのようなもので、特に年配の方などには、仏滅の婚礼や友引の葬儀に違和感を感じる人は多くいます。
冠婚葬祭などの大きな行事の日取りを決める際には、少し気にしてみるといいかもしれませんね。

コメントする